田舎では毎年お盆迎えをしていました。提灯に火を灯し、めいめいが数珠や野菜やお花を手に祖母の家を出て、大きな迎え火を焚きました。お線香の匂いと迎え火の匂い、ちゃぶ台に置かれたとうもろこしの湯気、甲子園中継の声、なにかがシャワシャワ鳴いている声、おばあちゃんのお便所サンダルをぶらぶらさせるいとこの足、親戚の背中、お墓に続く田んぼ道をゆっくり歩いてくる祖母の姿……を、ひとつひとつ思い出しながら描きました。

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